ホーム 自然農 ハーブ 森づくり 果 樹 ガーデン エッセイ アクセス
生活を見直すことから始まる少しだけの農的生活
 ー 豊さの質を問う暮らし ー

桜図鑑樹木図鑑ギボウシ年間作業計画葉っぱ図鑑 雑木の庭花木写真集







気ままな農的生活者の作業計画

自然農 森づくり
(森の楽しみ) 
ハーブ  果 樹
(収穫を中心に) 
ガーデン 
 1月 作付年間計画を立てる
 
雑木の間伐・枝払い  ハーブの勉強
 
果樹の剪定
ハッサク収穫
年間計画を立てる
庭のメンテナンス
 2月 ジャガイモ植え付け(中旬以降) 雑木の間伐・枝払い バラの選定  果樹の剪定
ハッサク収穫
庭のメンテナンス
バラの選定 
 3月 苗づくり下旬
(カボチャ・ナス・ズッキーニ等) 
椎茸菌打ち込み
タケノコ堀り
種まきの準備
株分け 
摘果作業(果樹によって適宜)  種まきの準備
株分け 春植え球根 
 4月 夏野菜(キュウリ・トマト・カボチャなど)植え付け 
草刈り(随時4~10月)
枝払い(杉・檜)
山菜採り(ワラビ・ゼンマイ)
種まき
バジル等の植え付け 
摘果作業(果樹によって適宜)  種まき 
 5月 草刈り(随時4~10月)
(ナス・スイカ・オクラなど熱帯性の野菜植え付け) 
間伐(杉・檜)夏季
ノイチゴ収穫
苗の定食
草取り 添え木 
新茶摘み
イチゴ・サクランボ収穫
草取り 挿し木
花がら摘み 
 6月 草刈り(随時4~10月)
ジャガイモ収穫(梅雨前に) 
草刈り(5~8)月
ナガバモミジイチゴ収穫
草取り 花柄摘み
収穫を兼ねた剪定 
ウメ・ビワ・スモモ・ヤマモモ・グミ
収穫 
草取り 挿し木
花がら摘み
 7月 草刈り(随時4~10月)
各種夏野菜の収穫
間伐(薪づくり) 草取り 花柄摘み 株の整理
収穫を兼ねた剪定
モモ・ブルーベリー収穫 草取り 挿し木
花がら摘み
 8月 ジャガイモ植え付け(下旬)
ハクサイ・キャベツ等植え付け(下旬) 
間伐(薪づくり) 草取り 花柄摘み 株の整理
収穫を兼ねた剪定
モモ・ブルーベリー収穫 収穫を兼ねた剪定
種とり 株の整理
 9月 秋野菜の植え付け こぼれ種で増える野菜の確認
(ダイコン・小松菜・カツオ菜・ワサビ菜等) 
間伐(薪づくり) 収穫を兼ねた剪定
種とり 株の整理

種まき
ブルーベリー・クリ収穫 収穫を兼ねた剪定
種とり 株の整理
 10月 各種野菜収穫(10~2月)
ニンニク植え付け・エンドウ豆種まき
山芋掘り
ムカゴ採り 
株分け  柿・オリーブ・グァバ・イチジク・カリン・クルミ・ザクロ・アケビ収穫  株分け
秋植え球根
 11月 各種野菜収穫(10~2月)
サツマイモ・サトイモ・ジャガイモ等収穫 
椎茸原木伐採
(クヌギ・コナラ)
レモングラス掘りあげ
耐寒性のないハーブの対策 
ミカン・レモン・フェイジョア収穫
 
耐寒性のない宿根草の対策
 12月 サツマイモ・サトイモ・ジャガイモ等収穫 雑木の間伐・枝払い  (年間を通して適宜収穫)  果樹の剪定
ハッサク収穫
 (年間を通して適宜作業) 



  秋だというのに桜が咲く
秋だというのに、桜が咲いた。河津桜とケイオウ桜だ。シモツケ・ハナズオウ・アカバナトキワマンサクの花も咲いた。桜は季節を間違えてよく咲く。山桜も咲いている。いったん寒くなって、また暖かくなると簡単に咲くのだろう。今年は植物にとっては過酷な夏だった。7月中旬から40日近く雨はほとんど降らなかった。9月になってからは、晴天になる日が少なかった。雨が多く、野菜は天候不順に悩まされた。高温に弱い宿根草も夏の間にずいぶん枯れてしまった。お気に入りのシャスターデージーも畑一面に広がっていたが来年は見事な花を見ることが出来ないかもしれない。
野菜高騰のなか、自給で野菜をつくっているものの、なかなか順調には育ってくれない。秋になりキャベツやブロッコリーの苗を植えたが、ウサギだろうか鳥だろうか被害を受けてしまった。これも仕方ないと思い、また苗を植えなおした。自然に寄り添うことも大変なことだ。そう思いながら、また畑に立つのだ。

 

 福岡自然農塾 座学「人間性を養う」  

福岡自然農塾座学に参加するようになって3回目になった。川口由一氏の言葉を通して、自分と自然との新しい向き合い方を学ぶ。
今回は『人間性を養う』というテーマで学びをおこなった。私は参加者の一人として川口さんの歴史観に心を打たれた。「自然から離れることで人間性を失う」という発想が自分になかったからだ。自然と向き合うことで豊かな生活を獲得してきた。そのことを良しとする文化の中で私は育ったためかもしれない。
しかし、川口さんは「現代人より縄文人の方が人間性がある。」とおっしゃる。自然と対峙するのではなく寄り添うことで、豊かな人間性を養うことができると教えられる。私自身は、普通の人より多くの時間を自然の中で暮らしているし、寄り添っているとは思っている。しかし、縄文人のように自然への知恵もその活用力もない。人間性(人為)は自然(無為)と対比される言葉だという感覚は今もある。しかし、私自身の人間性を自然と寄り添うことで養うことは、今後の残された人生を豊かなものにしてくれるだろう。なぜなら、それだけ自然は私たちの人智を超えて深い真理を持っている。自然界の絶妙な営みを知ることが私たちの生活に新たな知恵を与えてくれることを願いたい。福岡自然農塾のこの座学は鏡山夫妻を中心に温かい雰囲気のなか、実にゆったり深く自分に向き合えるいい時間を提供してもらえる。


 自然農という生き方の意味 

自然農は単なる農ではなく、生き方に深く関わる農だと思う。なぜなら、ハウツーとしての農だとあまりにも不効率で生産性のない農であるからだ。私の場合、自然に寄り添いながら農を行っている。しかし、そう簡単には自然は寄り添ってくれない。寒波・強風・多雨・乾燥と厳しい環境が待っている。自然と言えば豊かな恵みを保証してくれそうだが、実は逆のことも多い。今食べている野菜の多くは、日本にはもともとなかった野菜だ。じゃがいもやトマトはアンデス地方、ナスはインドの高温多湿の地が原産地だったりする。だから、野菜作りは原産地のような状況を作り出す作業だと思っていい。そのために慣行農業では、化学肥料や大量の水の散布し、病気の発生を抑える農薬を大量に散布する。しかし、自然農では肥料も農薬も入れないからゆっくり肥沃な大地にしないといけない。そのことに時間がかかるし、作り手もその余裕がない。ゆえに自然農の理念やあり方に興味を持つがしばらくすると自然農をあきらめることになる。では、あきらめない人は何が違うのかである。それは自然農の生き方に強いこだわりがあるということだ。つまり、「自然農という生き方」の持つ意味だ。単に野菜やコメを育てることではなく、自然との向き合いかたや自分の人生との向き合いかたであると言っていい。自分が自然の一部であるという感性とでも言おうか。

私の場合は、高校生の頃に宇井純(公害問題)や大学時代にレイチェル・カーソン(沈黙の春)に影響を受けたこともあり、化学肥料や農薬を使うということに拒否反応が強く、非効率でも安全に食べれる自給的な自前の農でいいのだ。



 草むしりの愉しみ    

春も本番を迎え、草の成長がすさましい状況になっている。次々に春の花が咲き、ひと雨ごとに成長している。あれだけ待ち遠しかった春が来ると、明るかった雑木林の中は若葉で覆われ、少し暗くなってきた。庭では昨年咲いた花のこぼれ種があちこちで芽吹いている。今年の春はカモミールやワスレナグサ・ノースポール・フウロソウ・ムラサキハナナなど春の花が庭を飾ってくれる。ワスレナグサは夏を過ぎるころから消えることが多かったので、今年はこぼれ種で増えているのでうれしい限りだ。エキナセアの株は少し増えすぎたかと思えるほどになっている。私の連れ合いは必死で草むしりをしているが、私は雑草(便宜上)には比較的無頓着でほったらかしにすることが多かった。それでも最近は連れ合いに申し訳なく程度に草を刈ったり木にまとわりついている草を抜いたりしている。マメ科の植物、例えばカラスノエンドウとかは低木の樹木にまとわりつくが、花が咲き終われば自然に枯れていく。だからほっとけばいいと思うのだが、見た目は絡まった草を取ってあげたほうが美しい。草むしりの喜びは何といっても、今年芽吹いたこぼれ種の発芽であり、宿根草の広がりであり、春の勢いを大いに感じることにある。そう思いながら草むしりをする毎日にしばらくはなりそうである。



 輝きの季節を前に                                   

 庭仕事があわただしくなってきた。暖かくなるにつれてこぼれ種で増えた一年草や宿根草が庭のいたるところで芽吹いている。
 ほとんどの草花は分かるが、はっきり確証が持てない草花もある。残念だがまだ勉強不足で花が咲くまで確認できない。
 ヤロウ(赤花)やベルガモットやユーパトリウム・チョコラータ(フジバカマの銅葉品種)は昨年の3倍以上に広がり
 エキナセアはこぼれ種でかなり増えている。ハーブのジャーマンカモミールやダイヤーズカモミールもかなり増えている。
 そんな草花がこれから春の庭を飾る。輝きの季節を迎えるのだ。
 シャクヤクやバラが見頃を迎える頃は5月上旬からだろうが、それまでの庭の手入れが大事なので忙しくなってくるわけだ。
 無肥料(草木灰や森の腐葉土は入れる)・無農薬での庭づくりなので、植物の特性を考慮し適地適作で対応している。
 植物の個性を知ることは、とても大事だが、意外に植物は環境への適応力も持っているを忘れてはいけないと思う。
 さて、輝きの季節の前に、しばらく庭仕事に精を出すことにしよう!            (写真はエキナセア グローイングドリーム芽吹き)



 春も本番     

ウメの花が終わり、早咲きの桜(ケイオウ桜・おかめ桜・カンヒ桜)たちや花桃(矢口・カンヒ桃・関白)・アーモンド・スモモと順調に開花し、菜の花が全盛期を迎えると春も本番。ソメイヨシノの開花まであと少しです。
畑では草が伸びはじめ、散歩道だけ草刈りをしました。
自然農の畑では、各種の苗づくりが始まります。今年は自家採取したカボチャを中心に苗を作ります。とにかくカボチャは放任で簡単に作れて失敗なしです。少しやせた畑でも大丈夫だから、今年は梅の木の下や土手など(畝を作っていない)場所に植え付けようと思っています。プラムフィールドの畑では、適地適作を基本としていますので適地を見つけるのが大事です。野菜が本来持っている生命力を最大限活用させる作り方(できるだけ放任?)です。


福岡自然農塾 座学 「自然農から農を超えて」  


3年半ぶりに福岡自然農塾に参加した。鏡山英二・悦子夫妻主催による座学である。
「自然農から農を超えて」を大きなテーマにし、川口由一さんの書物から学びあうというものだった。
川口さんの言葉を読み解きながら、自然農に関する思いや自分の人生と重ね合わせて言葉を紡ぐ作業は、久しぶりのことだった。
自然農はとても生き方に深く関わる農である。参加者の思いが言葉として深く発せられる時に、真摯に自分の生き方に向かい合う姿に
心を奪われた。それを英二さんの笑顔の絶えない司会ぶりが場を温かいものにしていたように感じた。
また、悦子さんの出されたしゃれたカップに入れられた美味しいコーヒーや昼食の時の自家製の味噌汁が参加者の緊張を和らげた。

今回の座学では「何ゆえに人類は生まれてきたのか」という少し難解な文章に、日頃考えない人生の悲哀や生死観について深く考える
チャンスをもらった思う。自然農に直接的には関係ないと思える内容が、川口さんの自然農の面白いところでもある。
少人数で座学を行うことで、学びに来られた参加者にとっては意義深い学びになったと思う。私がそうだから。
次回も、都合をつけて参加したいものだ。遠くから参加されている方もいる。語ることで自分を確かめることもあるから。


 自然農に至るまで 

春はあっという間にやって来る。畑ではネコヤナギの芽が見事に輝いている。毎年のようにその美しさに心を奪われる。
ジャガイモの植え付け準備や各種の種まきの準備で、2月末ともなれば、忙しくなってくる。
今年で7年目を迎える自然農の畑も年々豊かになってきている。しかし、自然農に取り組み始めたころはなかなか栽培も難しかった。
畑が豊かになってくるに従い、徐々に作物も採れるようになった。
自然農を始めたころは失敗も多かったが、なんといっても草との付き合いが難しかった。
適度の草刈りがポイントだった。全く草を刈らないと、草に負けて野菜の収穫までいかなかった。
憧れだった自然農法の創始者である福岡正信のようにすると、私の場合、失敗が多かった。そこで、福岡自然農塾に行くようになった。
基本的に福岡自然農塾で学んだ川口由一さんの自然農の方法で取り組んでいるが、その他にも自分で学んだ自然農法も取り入れている。
森の営みは自然の恵みだけで持続している。そのような自然のあり方のなかでの野菜作りを本当は目指している。
しかし、農そのものは人為的なものだ。自然であることはない。だから、できるだけ自然に寄り添う農を目指すしかない。

どう自然の営みを活用し野菜を作るかは、実際に野菜を作りながら失敗を繰り返すことで分かることも多い。
まずは観察することが大事だと思う。その後、地質や気象、植物の知識を学ぶ。また付随する多くの参考文献を読むのもいいだろう。
私が参考にしているのは川口由一さんの他にも伝承農法を研究されている木嶋利男さんや徳野雅仁さんの本も参考にしてる。
さて、いよいよ春が来る。今年の自然農の畑はどう自然と寄り添うのだろう。今から心をウキウキにして春を待つ。


 春がそこまで・・・・・  

マンサクの花が満開を迎え、次々に春の花が咲き始めた。オオイヌノフグリが畑のいたるところに咲き、梅もそろそろ満開だ。
梅の後は、桃、アーモンド、サクランボ、スモモ等と果樹の花が咲く。ソメイヨシノが咲くころは春も本番だ。
早めにジャガイモを植えた。5月下旬には収穫しようと思って、早めに植えてみた。遅霜が心配だけど? 
庭に出てみると、寒さの中にも春を感じる。
こぼれ種で、ジャーマンカモミール・ダイヤーズカモミール・ヤグルマギク・フウロソウなどが芽を出し春を待っている。
昨年植えた多年草も株が大きくなったり、ランナーや地下茎で増えるたりで今年の春が楽しみだ。
 


 里山再生の道 
 
 唐津里山再生講演会に行ってきた。NPO法人えがおつないで 代表曽根原久司氏が「唐津の田舎は宝の山」の題目で講演された。
 講演内容は、「耕作放棄地の活動や農家起業(自然景観・食文化と結びつけた農家民宿・レストラン等)で
 唐津に100億円の地域産業が創出される効果がある」というものだった。
 講演の内容はとても参考になったし、実現可能な提案がされた。
 イタリアで行われているアグリツーリズムを、ここ唐津で起こせば面白い取り組みになると感じる。
 しかし、里山再生を実現するには強力な推進役(コーディネーター)の存在が何より必要だ。
 それも行政主導ではなく、NPO法人などのアイデアと意欲的な農業者の存在だ。
 そんな人物が唐津にいてくれればと願いたい。私は農的暮らしをしているが農家ではない。
 だから私の里山再生とのかかわり方は、NPO法人に参加するかボランティア活動をするかだ。
 今春から、唐津里山再生に関わりを持ちながら自分なりの活動をしたいと思う。

 
 
 
 桜の中でも早咲きの河津桜が少しだけ咲きだしました。
 オオシマザクラとカンヒザクラの自然交雑種であると推定されていますが、伊豆では河津桜の名所がたくさんあります。
 唐津市では相知町の「見帰りの滝」から約600メートル下流にある「ほたる橋」周辺で、早咲きの河津桜を見ることができます。
 見頃は2月下旬から3月上旬ぐらいでしょう。畑に河津桜、ケイオウ桜、カンヒ桜、豆桜、陽光桜、ソメイヨシノ、山桜、雅桜、楊貴妃
 フゲンゾウ等を植栽していますが、まだまだ苗が成長しておらず 数年後には道路沿いに立派に成長した桜をお見せしたいと思います。
 桜の咲く頃になると 西行の愛した桜に関する短歌 「願わくば 花のしたにて 春死なん そのきさらぎの望月のころ」
 を思い出します。それで、私も桜を少しだけ植えることにしたのです。                             
 



自然農との出会い  



 2007年頃から農への思いが強くなり、市の主催する農業体験教室に参加
 就農の機会をうかがっていたが、肥料や農薬を使う農のあり方に馴染めず、その後 2009年に自然農に出会う
 樹木が森の中で育つように 自然の営みを利用し畑で野菜を育てる農のあり方を考える
 福岡自然農塾で学ぶ中で一つの方向性を見い出す
 現在、自分なりの方法で自給的自然農を行う(6年目)
 年々畑の状態が良くなってきたのを実感
 里山のようなランドスケープをめざす

自給自足
 

 
 生活を自給することは難しい でも できうる限り 簡素に暮らし 半自給に近い生活をすることはできる
 里山的な農の場所を作り出し 循環型の生活を目指す
 できるだけ持たない暮らし
 小さな農を多くの人が実践することで 生き方の提案を!

 

パーマカルチャー



 自然に学び、生態系がもつ本来の生産力を生かし、持続可能な人間の生活と環境をつくり出していくことを目標に
 人間にとっての恒久的持続可能な環境を作り出すためのデザイン体系を模索中
 パーマは永久、カルチャーは農業と文化の両方の意味をこめて努力中
 永続可能な農と倫理的な土地利用を考えて パーマカルチャーを実践中
 
 


プラムフィールドは春爛漫 花桃や陽光桜の中に菜の花・ダイコンの花がこぼれば種で所狭しと咲いている。 平成28年の春(3月26日)


Back


inserted by FC2 system